咸平 古幕川石橋

[七景]国家指定文化財 宝物第1372号

咸平 古幕川石橋

咸平 古幕川石橋
  • 種目 : 宝物第1372号
  • 名称 : 咸平 古幕川石橋
  • 分類 : 遺跡建造物 / 交通通信/ 交通/ 橋梁
  • 数量/面積 : 1基
  • 指定(登録)日 : 2003.03.14.
  • 所在地 : 全羅南道 咸平郡 鶴橋面 古幕里 629
  • 時代 : 高麗時代

この石橋は、咸平郡と羅州市の境界を流れる古幕川に架かる橋です。高麗元宗14年(1273)、務安法泉寺の道僧・古幕大師が道術でこの橋を架けたという伝説があります。

全長20m、幅3.5m、高さ2.5mで、5つの橋脚の上に井の字形に組んだ板を合わせた板橋で、東には石を積んだ石積み道路が7~8m連結し、さらに水の流れを遮るために建てられた最近のコンクリートの橋がつながっています。

古幕石橋は、板橋でありながら木造家具の組み立て工法である大斗の架構法を用いているのが特徴です。橋の床版は井の字形ですが、これは当時の木造建築との関連性をよく表わしているといえます。特に西側の先端1径間は、補修時に井の字形に板で床を敷くなど様々な床版の形式を見ることができます。橋の基礎部分は川の中州に生木杭を全区間にわたりぎっしりと打ち込み、その上に寸法が大きな長方形の切石を巧みに敷くことで急流にも流されていかないようにしており、これまで洪水にも耐えてきた最も頑丈な橋梁基礎構造です。川底に地盤補強のためにぎっしりと打ち込まれた木杭を土台にしてその周りに雑石を一定の厚さで敷き、川底が急流に流されるのをあらかじめ防ぐ工法が選ばれました。

西暦1390~1495年に建造されたと推定される古幕石橋は、板橋の形式で元々の場所に原型をとどめて残っている最も古い韓国唯一の橋で、稀な工法を使っており、石橋の橋梁史跡としての重要性を伝える貴重な資料です。

住所 : 全羅南道 咸平郡 鶴橋面 古幕里 629